メディホスのつながる日記

写真家の魂が再び動いた瞬間(メディホス韮崎)

病状進行により人工呼吸器を装着し、外出もままならずベッド上での生活となったT様。かつては愛用のカメラ片手に県内外の撮影地を巡る日々を生きがいとしていた。「もう一度、外出して写真を撮りたい」という願いを受け、医療・介護・関係機関と連携し準備を進めた。憧れの写真家の講演会にあわせ、小旅行を実現。会場では本人のもとに写真家が訪れ、愛用カメラで家族写真を撮影するという感動のサプライズも。本人とご家族の笑顔がすべてを物語っていた。

T様 55歳 要介護5 ALS
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まぐろのお寿司にこめた想い(メディホス韮崎)

病状が進行し食欲を失われていたご本人様が、「まぐろのお寿司をもう一度食べたい」と希望
されました。医療・介護スタッフが連携し、鮮魚店から寿司を用意。普段は起き上がるのもつらい中、笑顔で寿司を召し上がる姿に、周囲も心温まる瞬間となりました。

S様 89歳 要介護5 癌末期
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メディホス静岡富士の山後昌之より

山後昌之 プロフィール


2012年に理学療法士の資格を取得し、前年に起こった東日本大震災の被災地である岩手県沿岸の回復期病院にてキャリアをスタートしました。その後、出身地東京にて整形外科リハビリテーションに携わりました。神奈川へと移住した際は、訪問看護や通所・入所のリハビリテーションの臨床にて経験をつませていただきました。2025年2月よりメディホス静岡富士に所属となりました。

エピソードをご紹介

歩行の意欲や要望に対して、誰もが安全にできる歩行の運動処方が必要となっていました。歩行に繋がる立位の効果と介入方法を今回記載し、この立位姿勢による腰痛予防とバランス向上が目的です。ご本人様が意欲を持って取組んでくださっているので、今できていることを維持できるようサポートしたいと考えています。

E様 80代 要介護4 パーキンソン病
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食事時、車椅子座位が長く続くことでの腰痛、背部痛が生じやすい状態でした。右麻痺が上下肢ともに強いことから左上下肢機能を維持・向上させることとご本人様の自尊心を高くすることを目標として立案したプログラムとなります。座位向上とともに、テーブルでの離床やレクの一環で行なっているご入居者様同士の麻雀に参加することができるようになりました。

I様 60代 要介護5 多発性硬化症
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PTとしての思い

看護と介護の間に距離ができてしまうことがチーム医療や介護にとって大きな問題であると数々の臨床を通じて学びました。その距離を縮める役割とともに、運動の専門家としてご入居者様お1人お1人に合わせたリハビリテーションプログラムをスタッフ全員で提供できるように、アイディアを出して実践しようと日々考えています。
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音楽が紡いだ心の絆(メディホス鎌倉)

かつて海外を舞台に活躍され、語学にも秀でていらっしゃった0様。

その豊かなご経験と感性を活かし、施設内でのリサイタル開催をご提案くださいました。皆様が心から楽しめるよう、選曲から衣装の準備に至るまで細部にわたり心を配られ、毎日お部屋で練習を重ねられる姿は、まるで一つの舞台を創り上げる情熱そのものでした。
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0様の体調を最優先に考えながら迎えた本番当日、お化粧も美しく整えられ、晴れやかな笑顔でステージに臨まれるその姿は、まさに輝きに満ちていました。ご家族様もご参加くださり、普段は数分しか座位を保つことが難しかった0様が、リサイタル中1時間もの間、車椅子に凛とした姿勢で座っておられました。その姿には、言葉では表せない力強さと誇りが宿っており、私たちスタッフも胸が熱くなりました。このリサイタルをきっかけに、メディホス鎌倉ではご入居者様同士の交流が自然と生まれました。

音楽が繋いだ心と心の物語は今も私たちの記憶に深く刻まれています。

女性 89歳 要介護5 癌末期

もう一度、あのイルカたちに会いたくて(メディホス鎌倉)

水族館のイルカの名前を憶えているほどイルカが大好きなK様。
病気が進行してから外出が難しくなり水族館に行くことを諦めていらっしゃいました。 それでもテレビに映るイルカを見つけると目を輝かせ、熱心に語ってくださる姿に、私たちの心が動かされました。

「もう一度イルカに会いたい」
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その想いを形にするべく多職種が連携し調整を重ね、体調に配慮しながら水族館旅行が実現しました。当日水族館のあの静かな青い世界へと足を踏み入れた時のK様の表情は言葉では尽くせぬほどの喜びと感動に満ちあふれ、イルカと再会した瞬間のあの笑顔は、私たちスタッフにとっても忘れられない感動となりました。

女性 58歳 要介護3 筋ジストロフィー